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●学年クラスの近況【昭和36年度卒業】
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2024年5月29日 掲載
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居心地の良い生活空間(昭和36年度卒業 八丈島三根会会長 峯元 信博)
令和6年の今年は年頭の始めから大きな災害で始まってしまいました。今もって苦難の生活を強いられている能登の人たちの姿をニュースで見るにつけ、心が痛みます。私たちの身の回りではニュースやネットの情報で日々、日本中どころか世界上のニュースが忙しく飛び込んできます。戦争や災害をはじめ、政治、社会問題、芸術、スポーツなどの多くの出来事です。情報はもちろん悪いニュースだけではありません、ハッピーなニュースももちろんあります。スポーツの世界では今や世界のス―パースターとなった大谷選手はじめ、サッカー選手、その他のスポーツでも多くの日本の人たちの活躍が毎日、報じられています。他にも日本の漫画やアニメでも世界を賑わしています。それらを毎日、見聞きしている私たちは個々の思いで受け止めて、ため息ついたり喜んだりしているのではないでしょうか。家で寛ぎながらニュースを見る空間、家で手芸や趣味を楽しんでいる空間、そんな時間、空間は居心地の良い生活空間の場所の一つだと思います。
2020年に始まったコロナ感染拡大は世界中に広がりました。その影響はあまりにも大きいものがあります。日本はもちろん、全世界の人々の生活が一変しました。私たちの生活空間は狭められ、外へ出ることも難しくなり、狭い生活空間の中で過ごす毎日でした。一日中、家に閉じこもり、外に出るのは買い物に出るくらいだった人も多いと思います。旅行や遠出の移動もままならず、外に出るときはマスクが必須で人込みを避けての移動でした。仕事も通勤も控えてリモートワークが当たり前になりました。あの時はそんな狭い生活空間の窮屈な3年間だったと思います。そんな状況の中でも居心地の良い生活空間はありました。家の近くを散歩したり、人ごみを避けて小さな公園で佇んだり、カフェの隅っこで休息したりしていました。そんな小さな場所も居心地の良い空間です。また、今まではあまり利用しなかった自転車に頻繁に乗るようになり、窮屈な家を出て外に出かけるサイクリングも気持ちの良い空間でした。コロナ下でも新しく見つけたそんな生活空間で過ごした時間は居心地の良いものでした。最近はようやくコロナ前の日常に戻ってマスク着用の姿の人も少なくなってきました。外出も以前のように気軽に出かけられるようになってきたこの頃です。しかし、それでも私たちの生活空間の多くは自宅で過ごす時間が多いと思います。家の行動では家事は必然ですが、暖かい家族での食事の時間、読書や趣味の時間、何もしないまったりした時間、そして睡眠時間も含め、家での生活空間はやはり安心してくつろげる空間ではないでしょうか。そして外での空間はどうでしょうか。仕事以外で買い物に出たり、カフェに寄ったり、偶には遠出して都心や郊外へ出かけて気分転換したりしている人もいるでしょう、知人や友人との飲み会の場、コンサートや演劇の会場、また、パチンコや競馬場、これらもすべてきっと居心地のよい生活空間ですね。そして今では堂々と帰省や旅行などの移動も問題ありません。故郷八丈島へ帰り、潮風の香る海辺の海岸の散歩、緑がまぶしい山を眺めながらのわき道の散歩、旧友、親戚との集まり、そんな空間ももちろん居心地が良いですね。
日常の生活の中で探せば他にも結構、居心地の良い空間はあるものです。そして自分で自ら、その居心地の良い空間を作ることも出来るのではないでしょうか。それでもどうでしょうか、やはり一番は落ち着ける自宅での日々の夕時の家族団らんの空間かもしれませんが。そしてまた、今日の三根会のこの会場での団らんも私たちの居心地の良い生活空間です。
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